システム式消火器とは

     電気式レイアウト
 
  AFFF2.4L機械式 エンジンノズル取付例 (Lotus Europa)
  電気式用コントロールBOX
車両火災時にコクピット・車外の両方から操作可能で迅速に消火活動が行えます

システム消火器には2種類のFIA規格があります。

  • FIAテクニカルリストNo.16規格(一般的なFIA公認品)

  • FIA8856-2015規格(上記より厳しい耐火性能・防水性能・耐久性をもち、一部のトップカテゴリーで義務)

構造的には大きく分けて3種類あります。いずれのモデルも転倒時でも安定噴射が可能な構造になっております。詳しくはこちら

  • 機械式 : タンク内に消火剤と消火剤排出用ガスが充填されており、レバーを引くことにより噴射。
    電源不要でフェイルセーフ性が高い反面、プルケーブルの固着防止メンテが必要。蓄圧式なのでタンクの圧力ゲージで未噴射か噴射済の判断ができる。

  • 電気式 : タンク内に消火剤と消火剤排出用ガスが充填されており、押ボタンスイッチにより噴射。
    起動装置のメンテが機械式より楽だが電池交換が必要。蓄圧式なのでタンクの圧力ゲージで未噴射か噴射済の判断ができる。

  • 電気リモート式 : 消火剤と消火剤排出用ガスを別体構造とし押ボタンスイッチで噴射。
    起動装置のメンテが機械式より楽だが電池交換が必要。構成部品が多くコストアップとなるがタンクの省スペース化と軽量化が実現でき、F1, WRCなどのトップカテゴリーで多く採用。


使われている消火剤としては2種類あります。

  • 水溶性タイプ(AFFF

  • 環境配慮型ハロゲン化物消火ガスタイプ(FX G-TEC又はNOVEC1230)


消火剤の容量は各競技規則に異なりますので、規則に沿った容量を選定下さい。参考までにこちらのカテゴリー別適合表をご覧下さい。